生活習慣病のリスク
生活習慣病・メタボリックシンドローム
忙しい毎日の中で、生活習慣は乱れていないでしょうか?
- 偏った食生活
- 睡眠不足
- 運動不足
など、日々の生活習慣の乱れによって生じる病気を「生活習慣病」といいます。
生活習慣病の代表的な病気
- 肥満
- 高血圧
- 高脂血症(脂質異常症)
- 糖尿病
など、広範囲の病気が含まれます。
メタボリックシンドローム
「内臓脂肪症候群」とも呼ばれるメタボリックシンドローム。
内臓脂肪の蓄積にあわせて、
- 高血圧
- 高脂血症(脂質異常症)
- 高血糖
を2つ以上該当した状態を言います。
脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが高まる
生活習慣病及びメタボリックシンドロームは、
動脈硬化によって
- 脳卒中
- 心筋梗塞
などを引き起こすリスクが格段に高まります。
生活習慣病は、長年の不摂生が蓄積されて発症します。
よって、生活習慣の見直しをはかりながら健康体を取り戻していくには、それなりの時間がかかります。
- すでに「生活習慣病」と診断を受けている(指摘されている)方
- 健康診断で再検査や要精密検査の結果を受けている方
- (自覚症状はないが)不規則な生活が続いている方
上記に該当する方は、一度、当クリニックでの検査・健診をおすすめします。
MRIなどによって脳の状態や血管の動脈硬化の進行具合を詳細に検査することで、生活習慣の改善指導などをご案内いたします。
高血圧
高血圧のリスク
高血圧とは
日常生活を送る中で変動するものですが、安静時の血圧が慢性的に正常範囲を超えている方は、「高血圧」と診断されます。
それによって血管に負担がかかり動脈硬化を起こしやすくなります。高血圧は、血管に絶えず強い圧力が加わっている状態です。
動脈硬化は、
- 血管が狭く、詰まりやすくなる。
- 破れやすくなる。
- 血栓ができやすくなる。
などの危険性がとても高い状態で、
- 脳卒中
- 狭心症・心筋梗塞
- 大動脈瘤
- 腎臓病
など、重篤な病気を患うリスクが高まります。
高血圧の原因
- 生活習慣の乱れ
→ 過度な飲酒・喫煙・運動不足 - 肥満
- 塩分過多
など、ほとんどの高血圧は生活習慣病が起因します。
※ 遺伝によって高血圧になりやすい体質の方、他の病気や薬の副作用で出る高血圧などもあります。
脂質異常症(高脂血症)
脂質異常のリスク
脂質異常症とは
血中に含まれる
- LDL(悪玉)コレステロール
- HDL(善玉)コレステロール
- 中性脂肪
上記いずれかが、健康範囲を超えている場合、脂質異常症と診断されます。
その状態によって、脳や心臓への血液循環が不十分となり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。血管にはプラークと呼ばれる脂肪のかたまりが蓄積され、それによって「血管が狭くなる」「詰まってしまう」という状態に陥ります。
糖尿病
三大合併症状にご注意を
すい臓からのインスリンの分泌に異常をきたし、血糖値が高くなってしまっている状態を「糖尿病」といいます。
糖尿病は
- 1型糖尿病→体質によって糖尿病になるケース
- 2型糖尿病→生活習慣が原因で糖尿病になるケース(生活習慣病)
に分かれますが、その大部分(98%)が生活習慣を起因とした「2型糖尿病」です。
糖尿病による三大合併症状
糖尿病には
- 糖尿病神経障害
- 糖尿病網膜症
- 糖尿病腎症
という三大合併症状があります。
いずれも患者さんのQOL(生活の質)を大きく損う症状が多く、なかには失明(糖尿病網膜症)や人工透析が欠かせなくなる方も少なくありません。
脂質異常症(高脂血症)や高血圧と同様に、糖尿病も動脈硬化を進行させるため、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めます。
高尿酸血症・痛風
高尿酸血症は痛風予備軍
尿酸は体の新陳代謝(細胞の代謝・増殖)によって生成される「老廃物」です。
高尿酸血症とは、この老廃物である尿酸が血液中に多くなり過ぎている状態です。
痛風
高尿酸血症の状態が続いてしまうと、「痛風」という病気になります。
痛風は、ある日突然、足の親指などの関節に腫れをともなう激痛が走る病気です。
痛風の発作が起こると、2~3日は痛みが続き、歩くことができなくなるなど、日常生活に支障をきたす恐れが高いです。
高尿酸血症自体は、痛み等の症状がでる疾患ではありませんが、痛風の予備軍といえます。
痛風を発症してから治療をする方が多いですが、早期に治療することが望ましいです。
再検査・要精密検査となった方へ
職場や自治体の健康診断(人間ドック)を受けた方で、
- 要再検査
- 要精密検査
と指摘を受けた方は、一度、当クリニックでの検査・健診をおすすめします。
すでに生活習慣病である可能性も高く、放っておけば脳や心臓などの重篤な疾患を発症するリスクが高いと考えられます。
動脈硬化自体に自覚症状はありません
- 脳卒中
- 心筋梗塞
などを引き起こすリスクが高くなる動脈硬化は、自覚症状がないため注意が必要です。
結果、知らず知らずのうちに進行してしまう方も少なくありません。
「要再検査」や「要精密検査」の判定を受けた方は、速やかに生活習慣の改善をはかりましょう。