ご相談の多い頭痛の症状
こんなお悩みありませんか?
- 風邪が長引いていて頭痛がある。
- 目が疲れて、頭痛の症状が出ている。
- お酒を飲み過ぎてしまった。
など、日々の生活の中で頭痛の症状を感じている方は多いのではないでしょうか。
市販の頭痛薬(鎮痛剤)で症状緩和を試みる方、「そのうち治るだろう」と症状を放置する方、さまざまなケースがあると思います。
「薬を飲んで少し安静にしたら楽になった」
これで回復するような頭痛であれば、あまり心配はありません。
強い・繰り返す・長引く頭痛にご注意を
- 激しい痛みが続いている。
- だんだん痛みが増してくる。
- 薬を飲んだり安静にしていたりしても治らない。
など、日常生活に影響が出るほどの痛みに悩まされている方は、早めにご相談ください。
頭痛は、命に関わる脳疾患が原因となる場合もあります。
頭痛の種類
頭痛は
- 脳には異常のない一次性頭痛
- 脳になんらかの異常がみられる二次性頭痛
大きく分けて2つの頭痛に分類されます。
一次性頭痛には、
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
- その他、神経痛
二次性頭痛には、
- くも膜下出血
- 脳出血
- 脳腫瘍
- 慢性硬膜下血腫
- 髄膜炎・脳炎
などの頭痛があります。
片頭痛
- 日常的な運動によって痛みが強くなる。
- 光や音などの刺激で痛みが強くなる。
- 痛みが強い日は、嘔吐することもある。
など、片頭痛特有の辛い痛みに悩まされている方が多いのではないでしょうか。
片頭痛はなんらかの要因によって「脳の血管」が急激に拡張し、痛みが生じると考えられています。
しかし、すべてが明らかになっているわけではありません。
普通の鎮痛剤が効かないことも多いです。
月経が引き金になるなどホルモンの状態に変化があったときや、疲労などもきっかけとなることがあります。
緊張型頭痛
一次性頭痛の中で半数以上の割合を閉めるのが「緊張性頭痛」です。
頭が強く締めつけられるような、にぶい重苦しい痛みを感じます。
緊張性頭痛の原因は、首から肩にかけての「筋肉の緊張」であることが多いです。
首や肩に負担をかけすぎないように、
- 同じ姿勢を長時間とらない。
- 適度な運動をする。
- 適度に休息をとる。
といった工夫が必要です。
群発頭痛
一次性頭痛の中でもっとも痛みが強いと言われている群発性頭痛は、男性によく見られる頭痛です。
「片眼の奥をえぐられるような痛み」と表現される方が多いです。
痛みがとても強い特徴を持ちながらも、脳への異常が見られることもないケースが多いとされています。
視床下部(※)の機能異常や血管の拡張によるものとされていますが、厳密にはまだ解明されていません。
痛みに対しては、特殊な鎮痛剤や酸素吸入などによる処置で、症状緩和の効果が期待できます。
※ 人間の体温調節やストレス応答、摂食行動や睡眠覚醒などの多様な生理機能を協調して管理している箇所
薬剤の使用過多による頭痛
その頭痛、薬が原因かも!?
- 過去に、片頭痛や緊張型頭痛と診断されたことがある。
- 月に平均15日以上、頭痛がある。
- 3ヶ月以上前から頭痛薬を服用していて、月に10日以上薬を服用している。
- これまで使用していた頭痛薬が、効かなくなってきた。
など、以上のような経験はないでしょうか。
頭痛によって仕事効率が下がったり、家事に手がつかなくなってしまうことも多いと思います。
症状がひどくなると寝込んでしまうことも多い方は、日常生活に支障をきたしかねません。
その結果「頭痛が起こりそう」と感じると、すぐに頭痛薬に頼るという方が少なくありません。
薬物乱用頭痛とは
薬剤の使用過多による頭痛を「薬物乱用頭痛」といいます。
長期間にわたって頭痛薬を月10日以上服用している方は注意が必要です。
とくに「頭痛薬を飲んでいるのに効かない」という方は、薬物乱用頭痛の可能性を疑います。
薬物乱用頭痛の治療
薬物乱用頭痛の原因は「頭痛薬」の服用方法に問題があります。
薬を徐々に減らす方法と、すぐに薬を止める方法が検討されます。
- 薬をどのような方法で中止するのか
- 薬中断後に起こる頭痛の対処法
- 今後の頭痛の予防
について、患者様の服用歴をもとにご提案させていただきます。
気になる症状がある方は、一度、当院へご相談ください。
命にかかわる頭痛
脳になんらかの異常がみられる二次性頭痛。
脳疾患などが原因で起こる頭痛は、一刻も早く専門医の受診が必要です。
- いつもとは様子の違う痛みがある。
- だんだん痛みが増して、症状が悪化してきた。
- 激しい頭痛の症状が出ている。
という方は、すぐに検査をしてください。
二次性頭痛は、最悪の場合、命に関わる脳の疾患があることもあります。
早期発見・早期治療によって手術を回避できるケースは多いです。
また後遺症を残さずに済んだ症例もたくさんあります。
以下の症状がみられるときは、とくに注意が必要です。
注意が必要な症状
- 身体の片側がしびれている。
- 身体の片側に力が入らない。
- 物が二重に見える。
- めまいがする。
- 言葉がでにくい。(ろれつが回らない。)
- まっすぐに歩くことができない。(ふらつく)
- 吐き気や嘔吐がある。
- 意識を失いそうになる。
痛みをともなう上記のような症状はもちろん、頭痛の症状がない方も要注意です。
単独でこれらの症状が表れている方も、重大な脳疾患が起こっている恐れがありますので早めにご相談ください。
脳出血
なんらかの原因によって、脳の細い動脈が破れてしまい脳内に出血する病気です。
- 出血による血流阻害
- 出血した血液が固まり(血腫)、脳細胞を圧迫
などによって、さまざまな症状が起こります。
- 身体の片側の麻痺
- 急な頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 意識障害
など、以上が主な脳出血の症状です。(脳梗塞と同じような症状も見られます。)
脳出血の原因は、高血圧が多いとされています。
高血圧によって動脈硬化が起こり、脳の血管が破れる(脳出血する)というケースです。
常日頃の「血圧の管理」で、脳出血の発症を予防することができます。
くも膜下出血
脳出血の中でも、脳をおおう「くも膜の下(内側)」で脳動脈瘤が破れて出血する病気を、くも膜下出血といいます。
急にハンマーで殴られたような、激しい頭痛がおきます。
脳卒中に分類される疾患のなかでも、死亡率が高い病気です。
- 激烈な頭痛
- 身体の麻痺
- しびれ
- 失語症・言語障害
- 意識障害
などが、くも膜下出血の特徴的な症状です。
原因は脳動脈瘤であることが多いため、定期検診によって未破裂のうちに発見して治療することが必要です。
急激に症状が悪くなることを防ぐため、発症直後に手術が行われます。
脳腫瘍
脳腫瘍とは、脳にできた「できもの(腫瘍)」です。
脳腫瘍が大きくなると、頭蓋骨に閉じられている脳が徐々に圧迫されます。
それによって、
- 頭痛
- 吐き気(嘔吐)
- 目がかすむ(視力障害)
など、さまざまな症状が出ます。
脳腫瘍の発生要因は、残念ながらほとんど解明されていません。
※ 遺伝子の変異が関連しており、血縁親族に脳腫瘍を発症した人がいる場合は発症確率が高いともいわれています。
「朝方に発生する頭痛が日増しに増強する」「嘔吐するとしばらく楽になる症状がある」という方は、早めの受診をお勧めします。
その他の臨床症状
- てんかん発作
- 言語障害
- 運動麻痺
- 感覚障害
- 聴力障害
- 視覚障害
- めまい
- 記憶力や判断力の低下
- 人格・性格の変化 など
頭痛のご相談と頭の検査診断
まさと脳神経内科クリニックでは、高精度のMRI検査によって精密に脳の状態を検査できます。
「頭痛が気になる」「不安な頭痛がある」という方は、早めに当院へご相談ください。
- いつもの頭痛とちょっと違う。
- これまで経験したことがない痛みを感じる。
- いつまでも治まらずに徐々に痛みが増してきた。
など、これらの症状は脳の疾患が疑われる二次性頭痛の恐れがあります。
検査をすれば、脳疾患の早期発見・早期治療へと導けますので、まずはお気軽にご相談ください。